【実行委員】故郷のために、できること。

Posted on 2021/03/02 in 実行委員より by hourin

日本UNIXユーザ会(jus)の法林です。神戸ITフェスではセミナーを担当しています。

実行委員の中には神戸以外の地域から参加しているメンバーもいて、私もそのひとりです。今は東京で仕事をしていますが、幼少期から25才までを神戸で過ごしました。神戸は私を育ててくれた大切な街です。

阪神淡路大震災のとき、私はソニーに就職して3年目でした。当時、ソニーの公式ホームページを立ち上げる仕事をしていたのですが、公開前の忙しい時期に地震に見舞われました。幸い、故郷にいる両親や実家は無事でしたが、見舞いや被災地の救援活動に行くこともできず、結局実家に帰ったのは震災の2か月後。救援物資として渡したのは父から頼まれたMacのメモリぐらいで、あまり役に立ったとは言えませんでした。そのことはずっと私の心の中に引っかかっていて、いつか何らかの形で故郷に恩返しをしたい、そう思っていました。

2002年にKOF(関西オープンソース+関西コミュニティ大決戦)というイベントがスタートし、その運営に参加することで、私の願いはひとつの形になりました。このイベントも今年で10年目を迎えます。もう十分に恩返しはできたかもしれない、そう思い始めてもいました。

しかし、そんなところへ昨年、「神戸でオープンソースカンファレンスをやるから協力してほしい」というお誘いが来ました。よく考えてみたら、KOFで手伝ってきたのは「関西」です。場所も大阪です。しかも南港です。ちょっと遠い。東京から見たら大差ないけど。

神戸出身の人間なら、神戸で行われるイベントに協力してこそ、本当の恩返しなのではないか。自分の心の中に残っていた「借り」のようなものを、やっと返せるのではないか。そう思った私は、「ぜひ協力させてください」と返事をしました。

そして今年は、さらに神戸ITフェスも併催することになりました。あのとき震災から自力で立ち上がったように、今度は自分たちの力でイベントを企画し、神戸をITで盛り上げようというのです。何事も初めてというのは大変なものですが、私には幸いにも、jusでたくさんのイベントを運営してきた経験があります。その経験と楽しさを神戸の皆さんに伝えたいと思い、実行委員会に参加しています。

東京に住んでいるのでミーティングの現場にはほとんど行けませんが、それでもSkypeやUstreamを使えば会議に参加することができます。メールやtwitterやmixiやfacebookやいろんな道具を使ってコミュニケーションも取れます。告知もできます。実はイベント運営の大半は遠い所にいてもできるのです。イベントを盛り上げたい、そして故郷のために何かしたいという心さえあれば。

もちろん当日は現場に行きます。たくさんの人が来てくれて、そして楽しんでいってくれたら、とてもうれしいです。ぜひ会場でお会いしましょう。

最後にひとつ。今は神戸を離れているけど、神戸で生まれた方や育った方へ。皆さんもこのイベントをきっかけに里帰りをしてみませんか? 地元で元気に頑張っている人達の姿をお見せできると思います。そして、それが遠い土地で頑張る皆さんに力を与えることにつながればと考えています。よろしければぜひご来場ください。